求人募集のリスティング広告の費用とは
求人広告は掲載期間や広告枠の大きさで掲載費用が決まります。
では、リスティング広告の費用はどのように決まるのでしょうか。
リスティング広告の費用は、検索結果に連動した広告がクリックされた時に発生します。別名クリック課金型広告と呼ばれています。
また、リスティング広告は決められた予算に合わせて設定できます。
リスティング広告の費用の詳細ついてお伝えします。
リスティング広告に関わる費用は3つ|求人編!
リスティング広告に関わる費用は、広告費、手数料、ランディングページの3つです。リスティング広告の仕組みについてはこちらの記事で確認できます。
リスティング広告の費用は、検索されたキーワードの入札に使われる
1、広告費
リスティング広告は、求職者が検索したキーワードに連動して広告がでます。広告をだすためには、リスティング広告の管理画面からキーワードを登録します。
例えば、「営業職 求人」と検索されたときに、広告をだすときは、「営業職 求人」でキーワードを登録します。営業職 求人に関連するキーワードは、他にもあるので登録します。「営業 仕事」「営業 転職」「営業 募集」等です。
リスティング広告の費用は、求職者から検索されたキーワードに「入札」するために使います。そのキーワードに入札したいので「いくらまでなら払う」上限金額を決めて入札に参加します。
リスティング広告はクリック課金型広告です。1クリック当たりの「上限金額」で入札することを入札単価といいます。
上限金額は「1円~9,999円」の間で設定します。
入札単価は、登録したキーワードに設定します。「登録したキーワード」と、求職者から「検索されたキーワード」がマッチしたときに、広告がでます。
実際に課金される金額は、入札単価と品質スコア(広告の評価)を掛けた値の「広告ランク」で自動算出されます。品質スコアと広告ランクは、後程お伝えします。
実際に課金される金額が「クリック単価」です。入札単価で設定した金額と「同額かそれよりも低く」なります。キーワードごとにクリック単価が違います。平均したものが、平均クリック単価です。平均クリック単価にクリック数を掛けたものが広告費となります。
広告費の決め方は、求人広告の月額費用と同程度で設定します。月額の広告費が決まれば、月間クリック数が予測できます。
「平均クリック単価×クリック数=広告費」
1ヵ月の広告費は、「平均クリック単価」×「30日間の合計のクリック数」
2、広告代理店の手数料
リスティング広告を広告代理店に委託する場合は、手数料がかかります。料率は広告代理店によって違います。通常は月額広告費の20~30%です。
ただし、専門分野である、広告に独自の強みがある広告代理店は料率がアップします。また、月額広告費によって手数料が違うことがあります。
広告代理店の選定によっては、広告成果が2倍以上に変わることがあります。広告代理店の選定は、手数料の大小より、成果にこだわっているかが一つのポイントです。広告と真剣に向き合う姿勢が成果に影響します。
3、ランディングページ
求職者が検索した後の検索結果には広告がでます。広告をクリックした後のページをランディングページといいます。ランディングページと採用ページの違いはこちらをご覧ください。
ランディングページは、1ページの縦長で作ります。簡単に修正や管理ができます。ランディングページのポイントは、サイト設計図です。
サイト設計図は主にキャッチコピー、コンテンツ、お問い合わせフォームで構成されます。リスティング広告を広告代理店に委託する場合は、サイト設計図を作成することがあります。
ランディングページの費用は、主にサイト設計図、オリジナルページ、デザイン、コンテンツの項目数、お問い合わせフォーム、スマホ対応の6つで決まります。6つを制限なく、オーダーメイドでできる費用は、20~30万円が相場です。
ランディングページイメージは下記リンクが参考となります。
入札単価と品質スコアを掛けた値が「広告ランク」
広告ランクは、実際に課金されるクリック単価を計算するときに使われます。広告ランクにより、広告掲載位置が決まります。
入札単価はどうやって決めるの?
Googleが提供しているツールのキーワードプランナーで推奨入札単価を参考にします。広告に参加しているときは、詳しくわかります。広告に参加していないときは、1つだけのキーワードの推奨入札単価がわかります。予め、Googleアカウントを作成します。
推奨入札単価の例:
品質スコア(広告の評価)とは
品質スコアの評価は、広告の関連性、クリック率、ランディングページの品質の3つです。1~10の値で評価されます。値は、登録したキーワードごとに割り当てられます。キーワードの品質スコアが高いほど、同じ掲載順位を獲得するための費用が節減できます。
1、広告の関連性
広告の関連性とは検索キーワードに関連しているかの評価です。広告とは「見出し文」とその下の「説明文」の総称です。
2、クリック率
クリック率は求職者から広告をクリックされているかの評価です。広告がクリックされるということは求職者が求めている広告と判断できます。
3、ランディングページの品質
求職者が検索した後に、検索結果には広告が表示されます。広告がクリックされるとランディングページに誘導できます。ランディングページの品質とは表示速度、操作性、コンテンツの評価です。
表示速度
ランディングページの表示速度が1秒増えると広告成果が7%減少すると言われています。表示速度をあげる方法は、サーバー速度、画像の容量、プログラムの読込速度に関係します。
操作性
求職者は多くはスマートフォンで検索されています。スマートフォンのサイズに合わせたランディングページを制作すると操作性がよくなります。操作性をよくする方法の一つがレスポンシブウェブデザイン対応です。
コンテンツ
コンテンツの評価は、求職者が「検索した言葉」に「関連したページ」になっているかです。例えば、「営業職 求人」で検索されたら、営業職の求人に関連したページとなります。
品質スコアと広告ランクを使ってクリック単価が算出される
入札単価と品質スコアをかけた値が「広告ランク」でした。広告ランクが高いほど、広告掲載順位も高くなります。また、広告ランクが高いとクリック単価が節減できます。
クリック単価は広告需要を表すバロメーター
検索されたキーワードの入札に需要があれば、クリック単価が上がります。職種によって入札単価が異なるのは、広告主にとって入札に参加する需要があるかです。
クリック単価が高い職種は広告需要があるともいえます。クリック単価が高くても広告主が集まるのは、広告効果があると判断しているからです。
リスティング広告の費用は広告がクリックされたとき
リスティング広告の費用は、広告がクリックされたときに使われます。予算オーバーとならないように「1日予算」を設定します。1日予算は設定額の最大2倍まで変動しますが、1ヵ月の間で調整されます。月額の広告費÷30.4で計算。1日の広告予算が設定で予算オーバーしません。広告予算内でキーワードの入札に使われます。
例えば、1日10,000円で入札単価を300円で設定したとします。(品質スコアの結果、入札単価とクリック単価が同額と仮定)
300円×33クリック=9,900円。 (残額の100円は翌日に持越し)
リスティング広告の費用はクリック課金?|求人広告と費用の違いとは
求人広告とリスティング広告の費用の違いが2つあります。掲載期間と広告枠の大きさです。
1、掲載期間
求人広告は掲載期間によって広告費が異なります。掲載期間が長くなれば、アピールできる期間も長くなることから広告費が異なります。
リスティング広告は掲載期間は関係なく、広告がクリックされたときに費用がかかります。例えば、1ヵ月間たっても1度も広告がクリックされなければ費用がかかりません。
2、広告枠の大きさ
求人広告は、広告枠の大きさで費用が異なります。求職者から目に留まりやすくアピールできることが理由です。リスティング広告は、広告枠の大きさで費用が異なりません。広告枠の大きさは広告主に平等です。
リスティング広告の費用の価値は「企業名」を知ってもらうこと
求職者から広告をクリックされたときに費用がかかります。クリックされたら、リンク先のランディングページに訪れます。そこで「企業名」を知ります。企業名を知ることが、応募される第一のきっかけです。
求職者から企業名を知ってもらうために、リスティング広告の費用が使われるとも言えます。その点、求人広告との大きな違いです。
まとめ
1、リスティング広告の費用は広告費、手数料、ランディングページの3つ
2、広告費はキーワードに入札するためのに使われる
3、検索されそうなキーワードをリスティング広告の管理画面から登録する
4、入札単価は「いくらまでなら払う」上限金額
5、クリック単価は実際に課金される費用
6、クリック単価の算出は入札単価と品質スコア(広告の評価)が関係する
7、リスティング広告をはじめるときは、ランディングページも用意する
8、リスティング広告の費用は広告がクリックされたとき
9、1日の広告費が設定できるから予算オーバーしない
10、リスティング広告はクリック課金だからランディングページをみてもらえる
11、リスティング広告の費用は応募のきっかけとなる「企業名」を知ってもらうことに使われるとも言える
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