リスティング広告の代理店選びによる5つのポイントとは

リスティング広告の代理店を選定するのに迷っていませんか。この記事では、リスティング広告の仕組みを理解している方に書いています。リスティング広告の代理店の選定についてお伝えします。

手数料が安いリスティング広告の代理店が成果がよいのではない

リスティング広告の代理店手数料は、広告費に対して20~30%です。特定分野で広告の価値を提供している場合は、料率がアップすることがあります。リスティングは広告運用で成果を改善していく広告です。

リスティング広告の代理店は、お客様に代わって広告運用します。広告運用の作業は、定期的に発生するため、広告費に一定の手数料をいただいています。リスティング広告の代理店の中には、手数料の安さを売りにしているところもあります。

では、手数料の安い広告代理店が、成果がよいかと言われると違います。手数料が安ければ、お客様の数を増やさないと成り立ちません。1担当者のお客様の数が増えるのです。

その担当者が更にお客様の数が増えたらどうなるでしょうか。取組めそうな担当者でも人間ですから担当する数に限度が生じます。1社当たりの広告運用の質が下がります。そうなってしまうと広告成果がよくならないです。

広告成果を求めるのであれば、手数料ではなく担当者の広告を調整できる能力があるかです。リスティング広告の代理店の中には、1人当たりの担当の数を設けています。広告運用の質を担保するためです。

契約期間は3ヵ月から広告の改善ができる

契約期間が、1ヵ月から取引できるリスティング広告の代理店も存在しますが、1ヵ月間の運用では統計データが蓄積されないので成果がわかりません。統計データでは、検索者の動向や行動経緯がわかります。

検索者の動向に合わせて広告を修正します。統計データを検証して広告の改善につなげます。1ヵ月の統計データの蓄積が、2ヵ月目の広告の成果に反映。3ヵ月目には、1ヵ月目と2ヵ月目の広告の成果に反映されます。

お客様の中には初取引なので1ヵ月間だけ試したいという方もいます。成果を確認したいと思うからです。しかし、リスティング広告は、検索者の動向がわからないと広告の改善ができません。広告をよくしていくためには、最低でも3ヵ月の広告運用期間が必要です。

ランディングページの設計図を作成できるか

ランディングページとは、検索結果に連動する広告をクリックした後のウェブページです。検索者はランディングページをみて何らかの意思決定をします。リスティング広告は「広告」だけでなく「ウェブ」の知識も必要です。

リスティング広告の代理店の中には、ランディングページの取り扱いをしていないところがあります。その場合は、お客様がウェブ制作会社にランディングページの制作をお願いします。

リスティング広告で成果をあげるためには、ランディングページの質が重要です。リスティング広告をはじめる前にランディングページを制作します。リスティング広告の代理店がランディングページの設計図を作成してくれるところがあります。広告成果にランディングページの重要性を感じているからです。代理店選びのポイントです。

リスティング広告は広告運用だけでは成果が期待できません。ランディングページの質が悪いと検索者が離脱します。それでは、広告をみてもらっても意味がありません。広告とランディングページを改善が広告成果を高めます。

ランディングページは作成したら終わりではありません。広告運用に合わせてランディングページも修正します。リスティング広告の代理店が、広告運用後にランディングページの修正をするところが少ないです。

ランディングページを修正する知識は「広告」ではなく、「ウェブ」の知識であり、実行できるだけの経験が必要です。広告運用担当者がランディングページを修正できると広告成果に幅がでます。

ランディングページのデザインやプログラムなど難易度を要するものは、広告代理店からウェブ制作会社へ外注します。ランディングページの完成後は、広告に合わせて修正します。修正が広告代理店でできるか確認しておきます。修正するたびに外注していてはお金も時間もかかるからです。

広告に合わせてランディングページのテキストを修正する程度であれば、難易度が高くありません。ランディングページの設計図の作成や、修正できるリスティング広告の代理店は、選定のポイントです。

広告成果に企業規模は関係しない

企業規模があるところの多くは、広告の営業と運用が分かれています。そのため、1つの広告を修正するのに時間がかかる可能性があります。企業規模があると安心感がでますが、成果とは関係ありません。大手の場合、月の広告費が100万円以上でないと受け付けない代理店も存在します。

リスティング広告の成果がでやすい環境は企業規模のない方がよい場合があります。規模のない広告代理店は、営業と広告運用の役割がないところが多いです。担当者が広告運用も一任されていると、広告を修正するのに時間がかかりません。

時間がかからないことは、広告効果を高めるポイントです。リスティング広告の成果は企業規模ではありません。企業規模ではなく担当者の能力です。

広告運用担当者と会えているか

担当者の役割が分業制の場合、営業担当者は広告運用には関わりません。営業担当者がお客様に広告成果を報告をするときは、事前に社内の広告運用担当者と打ち合わせをします。

広告運用担当者から広告に関する報告を受けることでお客様に報告します。しかし、広告改善するためにはお客様からの情報も必要です。

お客様から聞いた情報は、営業担当者から間接的に広告運用担当者に伝えます。広告運用担当者とお客様が話ができれば、お客様の課題と広告の改善点がつながります。広告運用担当者と会えることは広告代理店選定のポイントです。

広告運用だけでは成果に結びつかない

リスティング広告の代理店の特長は3つあります。営業主体の代理店、広告運用主体の代理店、営業と広告運用が半々の代理店です。どの代理店も一長一短があります。広告運用が得意な代理店といえば、広告運用主体の代理店です。

広告成果を上げるためには、広告運用の技術も必要ですが、実際にお客様から課題を確認することが必要です。課題に合わせた広告運用ができるからです。営業主体の代理店では、お客様と会う機会が多く、お客様の課題も把握していますから広告運用にプラスです。

営業と運用が半々の代理店は大手が多いです。営業と運用のバランスが取れていますが、営業と運用が分業しているため、広告の改善に時間がかかります。お客様の数もかかえているため、広告運用の接触頻度も分散されます。

では、どのようなリスティング広告の代理店がよいのでしょうか。

1つの広告の修正をはやく正確できるかです。1つをの広告を修正するのに時間がかかるのは、広告成果にマイナスです。広告に反映されなければ、成果につながりません。

広告運用とランディングページの両方を調整できる担当者が望ましい

リスティング広告は広告とランディングページが連動しています。広告を修正するとランディングページの修正も必要なときがあります。例えば、下記の図のように「サービス1」を追加した場合です。

広告に「サービス1」を追加したら、「ランディングページ」にも「サービス1」を追加します。ランディングページには、指定箇所にサービス1を追加します。ランディングページの修正は、ウェブ知識が必要です。広告とランディングページの修正ができる担当者を選びます。

広告成果に根拠を示せる担当者と取り組む

広告成果の根拠とは、お客様の業界の実績だけではありません。実績があるからお客様の広告成果がでるとは限りません。お客様の業界と違う業界でも「検索者の動向」と「広告の需要」から広告成果の根拠を示します。検索者の動向と広告の需要がわかると成果が予測できます。

お客様の業界の実績ありきで広告代理店を選定することはお勧めしません。同じ業界であっても実績が違います。お客様の業界を違う視点から成果を予測できる担当者は頼りになります。

まとめ

1、リスティング広告の代理店手数料が安いから選定するのはおすすめしません。成果をあげられる担当者なのかが選定のポイントです。

2、リスティング広告の運用は最低でも3ヵ月間必要です。蓄積された統計データをもとに広告を改善するからです。

3、ランディングページの設計図(ワイヤーフレーム)を作成する担当者は広告成果の重要性がわかっています。

4、広告成果に企業規模は関係ありません。成果は人に影響します。

5、リスティング広告は営業担当者と運用担当者の連携プレーで成り立ちます。営業担当者だけでなく、広告運用担当者にも会って話ができることがベストです。