リスティング広告の仕組みはアカウント構造を理解する

リスティング広告の仕組みがいまいちわからない。リスティング広告をはじめて取り組んでいくものの何から手を付ければよいのか悩んでいませんか。

リスティング広告は書籍で知識を補うことも大事ですが、広告運用しないと何もはじまりません。リスティング広告の仕組みはアカウント構造の理解が必要です。

この記事では、リスティング広告のアカウント構造の仕組みについてお伝えします。

アカウントの階層を3つだけ覚える

リスティング広告のアカウント構造の仕組みは3つの階層から成り立ちます。アカウント、キャンペーン、広告グループです。

各階層には役割がありますが、一番下の広告グループの仕組みからお伝えします。広告グループはキーワード、広告、ランディングページのURL設定から成り立ちます。

広告グループの仕組み

1、キーワードの登録

リスティング広告は検索結果に広告が表示される仕組みです。検索者から検索されそうな言葉を登録します。

営業職求人のキーワード一例
キーワード:営業 求人、営業 転職、営業 仕事など

ゴルフスクールの生徒募集をするときのキーワード一例
キーワード:ゴルフスクール、ゴルフスクール 初級、ゴルフスクール 入会など

1つの広告グループに20~30個のキーワードを登録します。

2、広告の作成

検索結果に表示される広告を準備します。広告は見出しと説明文の2つから成り立ちます。

営業職求人の広告例
見出し:リスティング広告の営業職求人
見出し2:未経験者でも年収500万以上可能
説明文:反響営業だからノルマなし/広告運用に時間をかけますので高度な技術が習得できます。

ゴルフスクールの広告例
見出し:初級者に選ばれるゴルフスクール
見出し2:東京駅から徒歩3分/手ぶらでOK
説明文:専属プロ指導のゴルフレッスン。
シュミレーションゴルフで効率的なスキルアップが可能

実際の広告イメージ

3、ランディングページのURLを設定

ランディングページとは、広告をクリックしたときに誘導されたウェブページのことです。下記はURLの設定イメージです。

キャンペーンの仕組み

次にキャンペーンの仕組みをお伝えします。キャンペーンは主に、予算、掲載場所、広告の種類が設定できます。

1、1日の広告予算設定

例:月の広告予算が300,000円のとき
1日予算を10,000円で設定

1日に10,000円の予算が消化されます。

2、広告配信先の設定

広告の掲載場所を決めます。下記は東京駅から半径20キロに広告を掲載したイメージです。

3、広告種類の選択

広告のタイプを選択します。下記は検索連動型広告を選択したイメージです。

キャンペーンでできることは、上記3つ以外にも言語設定・地域・日時を設定しますが、簡単なので説明を割愛します。

アカウントの仕組み

次にアカウントの仕組みをお伝えします。アカウントはログイン設定、通知設定、支払情報が設定できます。

1、ログイン設定
Googleのリスティング広告であれば、gmailを1つ作成します。
名称は問いません。gmailを作成するときはパスワードも用意します。

2、通知設定
広告に役立つ情報が自動で通知されます。

3、支払情報
広告費の支払いができます。下記は支払情報の画面です。

キャンペーンと広告グループの設定でよくある質問

リスティング広告をはじめて取り組む方は、広告グループとキャンペーン数の設定に悩むことが多いです。広告グループとキャンペーンでできることがわかっていると悩みません。

キャンペーンと広告グループでできることは下記3つでした。

キャンペーン:1日予算、掲載先、広告の種類
広告グループ:キーワード、広告、URL

広告が1つだけのときは、キャンペーン1に広告グループ1を作成するだけですから設定に悩むことがありません。下記のように設定すればよいだけです。

1キャンペーン、1広告グループのイメージ

広告が2つ以上のときは広告設定を考える必要があります。先程の営業職求人とゴルフスクールの例では、広告が違いますので、広告グループ(広告)が最低でも2つ必要です。

しかし、キャンペーンの作成数が広告戦略によって変わります。

キャンペーンでできることは、予算、掲載先、広告の種類です。営業職求人とゴルフスクールの予算を分ける必要がなく、掲載先も同じで、広告の種類も同じであれば1キャンペーンの作成で広告が配信できます。

1キャンペーン、2広告グループのイメージ

しかし、このやり方は現実的ではありません。営業職求人とゴルフスクールではターゲットが違いますので掲載場所を別々に設定します。

営業職求人の掲載場所は通勤から1時間以内
ゴルフスクールは仕事帰りの人だから30分以内

掲載先を別々にするときはキャンペーンを分けます。掲載先の設定はキャンペーンで設定することだからです。

広告予算を分けるときもキャンペーンを分けます。1日の予算設定はキャンペーンで設定することです。

営業職求人:1日7000円
ゴルフスクール:1日3000円

つまり、キャンペーンで設定する予算、掲載先、広告の種類が変わればキャンペーンを分けます。営業職求人とゴルフスクールのキャンペーンを分けますので、2キャンペーン、2広告グループで広告配信を行います。

2キャンペーン、2広告グループのイメージ

キャンペーンと広告グループの設定でよくある質問2

営業職求人でも広告グループを分けられます。例えば、「営業 求人」と「リスティング広告 営業 求人」です。

ゴルフスクールでも「ゴルフスクール」「インドアゴルフ」に分けられます。広告グループを分けて広告を掲載するときは、キャンペーン2に広告グループ4となります。

キャンペーン2、広告グループ4のイメージ

また、広告1つに対して、キャンペーンを1つに設定する方法もあります。広告グループ4に対してキャンペーンも4となります。広告1つに対してキャンペーンを分ける理由としては、予算を分けたいとき、配信先が変えたいとき、広告の種類を変えたいときです。

広告グループやキャンペーンの数を決めるときはターゲット、検索数、予算規模で判断します。リスティング広告をはじめてやるときは広告効果がわからないので広告を増やすという判断ができません。

はじめは、1つの広告に対して1キャンペーン1広告グループで管理します。その後、広告運用に慣れてきたら広告を増やすことも考えていけばよいのです。

まとめ

リスティング広告の仕組みは3つの階層から成り立ちます。アカウント、キャンペーン、広告グループです。

それぞれの階層の役割を3つずつ覚えれば、リスティング広告の初期設定が完了します。

細かいところは広告運用しながら試行錯誤していくことです。はじめてリスティング広告を取り組む方は1つの広告に対して1広告グループ、1キャンペーンで広告を作成してみます。

広告管理が簡単だからです。はじめから複雑なアカウント構造になっているとリスティング広告が理解できなくなります。広告運用は経験が必要です。

経験をしていく中でキャンペーンを増やしたり、広告を作成していけばよいのです。リスティング広告のアカウント構造はシンプルにできることがベストです。

シンプルにすることで余計な労力を使わず広告運用に集中できます。広告運用に集中できれば広告効果が期待できます。