ディスプレイ広告費用の算出方法とは

御社の広告でディスプレイ広告の費用を適正に見積もるのは難しいことです。ディスプレイ広告は配信してみないことにはわからないからです。

費用を見積もる上で知っておいたほうがよい広告の指標があります。この記事では見積もりに使う広告の指標や初めての方でも見積れるツールを使った方法をお伝えします。

ディスプレイ広告費用の算出に使われる3つの指標

ディスプレイ広告費用の算出する指標はCPC、CPM、eCPMの3つです。
CPCからお伝えします。

CPCとは「Cost Per Click」といいます。広告がクリックされたら費用が発生するタイプ。例えば、1クリック当たりの広告が30円で100回クリックされたら3000円の広告費用です。

次にCPMについてお伝えします。

CPMとは「Cost Per Mile」といいます。広告が表示されたら費用が発生するタイプ。1000回当たりの広告の表示回数で費用が発生します。例えば、CPMが300円というと広告の表示回数が1000回で300円という意味です。

CPC:1クリック当たりの課金
CPM:広告の表示回数が1000回当たりの課金

どちらの課金形式か判断できないときはeCPMに変換して判断する

eCPMとはCPCをCPMに換算するための指標です。例えば、クリック型課金(CPC)の配信方法で広告を出稿していたとします。

クリック型課金(CPC)の広告を仮に広告を表示(1000回)させて課金するタイプ(CPM)で配信していたらどのくらいのコストになるかわかりません。

ですから、CPCの広告をCPMの広告に置き換えます。eCPMを使うとどちらが効果的なのか判断できます。eCPMはCPCの広告を仮に1000回の広告を表示されたときのコストを算出できるのです。

eCPMの計算式:広告コスト÷広告表示回数×1000

例えば、Aの広告で1クリック当たりのCPCが300円、月の広告の表示回数が900回だったとします。eCPMは300円÷900×1000=333円です。

つまり、CPCで300円(広告表示回数900回)をCPMに置き換えた場合のeCPMは333円となります。

次にBの広告はCPMで配信していたとします。Aの広告と同じ広告だと仮定します。CPMは400円でした。

同じ広告でもAの広告(333円)の方がBの広告(400円)よりもコストがかかっていないので効果的です。ですから、CPCの広告をCPMに切り替えを検討してもよいと判断できます。

ディスプレイ広告の費用が予測できるディスプレイキャンペーンプランナー

広告配信目的がはっきりしない場合は、実際に広告配信してみないとどちらの指標がよいのかわかりません。CPCをCPMに置き換えるだけのデータがないからです。

ディスプレイキャンペーンプランナーは、はじめてディスプレイ広告を配信するときに費用が見積れます。

広告の管理画面による運用ツールです。過去の掲載実績を元に費用が算出されます。例えば、営業職の求人の広告配信をしたいとします。仮にですが、配信方法はキーワードとプレースメントの2種類で下記の設定を行います。

ディスプレイ広告の配信方法は8種類(動画広告は除く)ですが、詳しくはこちらをご覧ください。運用ツールではCPCとCPMのどちらも見積れますが、下記の図はクリック課金型タイプ(CPC)での見積りです。

広告訴求:営業 求人
配信方法:キーワードとプレースメント

ディスプレイキャンペーンプランナーの検索窓から「営業 求人」で検索します。配信方法を下記の図のようにキーワードに合わせます。そうしますと、複数のキーワードの候補がでてきます。

配信方法:キーワード

配信方法:プレースメント

プレースメントとはウェブサイトの配信先です。

配信方法はプレースメントに合わせます。プレースメントの候補がでてきます。

候補先に問題なければプレースメントの右側にチェックを入れます。プランの項目の下に見積もりの広告費用が表示されます。

まとめ

ディスプレイ広告の費用を求める上で必要な指標が3つあります。

広告をクリック単価、広告の表示回数での単価、クリック単価(CPC)を表示回数の単価(CPM)で置き替えるときに使う指標の3つです。

クリック単価は、ディスプレイ広告の配信目的が商品やサービスの購入や申込みなどにマッチした配信方法です。クリック単価の指標はCPCといいます。

商品やサービスの認知度を高めるタイプの配信方法もあります。広告の表示回数で費用が発生するタイプです。

広告の表示回数が1000回単位で費用が発生します。指標はCPMといいます。

広告配信目的が上記2つのどちらでもない場合に、どちらの配信方法が効果的であるのか判断できる指標があります。

それがeCPMです。既にCPCのタイプで配信されていれば、クリック単価と表示回数で算出します。

そのデータを元にCPMに置き換えるのです。CPCをCPMに置き換えるときに使う指標がeCPMです。

あまり深く考えないでとりあえずディスプレイ広告を配信したいという場合はCPCでの配信をおすすめします。

CPCの配信でも認知度を高めることができるからです。1クリック当たり30~50円の間で設定することが一般的です。