求職者の目線に合わせた広告とは

事業内容

建築・土木工事業 従業員:50名 訴求:除染作業員

サマリー

課題

1. 応募数の増加

2. 入社後すぐに離職

施策

1. 除染作業員の仕事を探している求職者に広告配信

2. 個室寮を広告に記載しターゲットを広げる

3. 働く環境や生活感を表す画像を用意する

応募数の増加

課題

全国に数カ所の事業所で福島県が勤務地である除染作業員は短期間で数十名の人材が必要だったため、従来の求人広告だけでは間に合わず、さまざまな広告を増やしたい要望がありました。

全国の事業所でそれぞれ違う求人広告で募集していましたが、従来の求人広告の多くは除染作業員の求人は建築・土木のカデコリに当てはまり、建築・土木に関わる全ての求人が掲載されており、広告主様の求人情報が埋もれている状況でした。そこで具体的な職種名などで検索される求職者に対して応募を増やす対策を提案しました。

入社後すぐに離職

除染作業員で働く社員の中には、入社前と入社後で働く環境にギャップがあることを理由に1ヵ月もたたずに辞める社員が多いようでした。そこで募集中である従来の求人広告を確認したところ、応募者の働くメリットを表すコンテンツや働くイメージを表す現場の画像がなく応募につながるイメージが湧いてきませんでした。

除染作業員に関連する言葉で検索された求職者に広告配信

施策1

除染作業員の仕事を探している求職者は一例として「除染作業員 求人」や「除染作業員 寮」「福島県 除染作業員」など具体的な言葉で検索されています。下記のような広告が表示され、その広告をクリックされますと誘導される除染作業員の広告ページに訪れて応募を促します。

<広告一例>

従来の求人広告の多くは職種を選択する項目内の建築・土木のカデコリに除染作業員が入りますが、建築・土木カデコリの全ての求人が広告掲載されるため、除染作業員の求人が埋もれる可能性がありました。リスティング広告では検索された言葉に対して連動して検索結果の広告枠に広告が表示されますので、除染作業員で検索されますと除染作業員を募集されている広告主の広告が表示されます。

しかし、実際にリスティング広告で除染作業員の求人を行う場合、検索数の多い言葉を登録して応募につなげる方法があり、単に「除染作業員 求人」ピンポイントの言葉だけでは検索数が少なくなり広告が表示されても応募まで至りにくい可能性があるものと感じていました。

そこで、検索数を増やすために除染作業員の仕事に関連する言葉で検索した求職者にも広告が表示させることを検討しました。一例として、「建築作業員」や「土木作業員」「作業員」など除染作業員に対してピンポイントではない言葉で検索された求職者にも広告を表示させていくということです。

上記のような関連する言葉で検索されても広告の見出しには除染作業員の求人であることを示す広告を表示できるからです。そこで除染作業員の仕事に関心のない求職者は広告をクリックしませんので広告費用も発生しません。

個室寮を広告に記載しターゲットを広げる

リスティング広告は複数の地域に同時に広告配信ができます。勤務地は福島県ですが、個室寮が完備されていますと関東や関西で広告配信を行っても応募が集まる可能性があります。福島県と比べて関東や関西では人口数の違いから検索数が多くなります。一例として、「作業員 寮」「土木 寮」「建築 個室寮」などの言葉で検索した求職者の中には除染作業員で働きたい求職者もいます。

また、広告に関しても「寮完備」などすぐにわかる表現で広告を表示させ、さらに広告ページでも個室寮の画像が掲載されたコンテンツを挿入させることで応募を促しました。

<広告ページ一例>

下記はリスティング広告で東京、大阪、福島で広告配信行う一例です。勤務先から半径5キロ単位から設定できます。

<広告配信設定一例>

働く環境や生活感を表す画像を用意する

求職者から応募される前の段階で働く環境や生活環境などイメージしてもらえる広告ページの設計にしました。そのためには文字だけではなくイメージ画像を盛り込みます。さらに現場で働く社員の人物画像や応募者に向けたコメントを用意することでどのような人が働いているのかイメージできます。

また、現場で働く社員の年齢記載や現場背景の画像を盛り込むことで応募者の心理的不安を解消させられるような広告ページに仕上げました。生活環境のイメージは個室寮やその周辺の背景を掲載することでわかりやすくなります。

<個室寮のイメージ一例>

<現場の声のイメージ一例>

成果

今まで全国でそれぞれ違う求人広告で募集していましたが、複数の地域を1つの広告にまとめられたことで広告費用が削減されました。また、全てをリスティング広告に切り替えたのではなく広告予算の一部をリスティング広告で実施しました。

改善点として個室寮を広告の見出し文に表示したり広告ページでは生活感がイメージできるような複数の画像を盛り込んだ結果、従来の広告と比べ若年層からの応募が増えており、応募からの面接率も改善されました。さらに関東や関西からの広告配信割合を高めたことで従来の広告と比べ全体の応募数が増えています。

これは、応募者目線に立ったコンテンツや画像を広告に加えたことで採用したい応募者が集まりやすくなったものと考えられます。